川村 東江 かわむら とうこう
   

茶經筆訣間相校
茶経(=茶のことを書いた本)筆訣(=書道の秘訣の本) 間に相校(=校正)す。  (李白華句)
『茶経』は、8世紀頃、唐の陸羽によって著された書物で、当時の茶(団茶)に関する知識を網羅している。茶に関する最古の典籍で、「経」字を書名とするに足る深みを持っており、その内容には、飲茶法を超えた、茶道に結びつくような精神的な記述も見ることができる。
138p×33p

天保13年(1842)生〜昭和10年(1934)歿
 川村驥山の父。東江は京の人で、本姓は石崎氏、名は肇・義道、号を東江と称し、向山黄村に漢学や漢詩を学び、市河米庵流の書を学んだ後に顔真卿を学び、27歳の時に静岡の川村姓を嗣ぎ、書道漢学塾を開いて門人を養成した。
 引首印は白文の「千里之志」、「東江僊史」の下に、白文の「川村」、朱文丸印の「號東江」の落款印が押されている。


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